将棋の棋力向上へ〜山登りのように一歩一歩〜

将棋の棋力向上を目指したブログです。基本的には日々のメモ、目標を書いていきたいと思います。

居飛車党vs振り飛車党頂上決戦(3)

記事にしながら羽生−久保戦を並べて約10局ほどになりました。久保先生がタイトルに連続挑戦され、勢いに乗っている棋譜が並びます。

また2001年度の対局でしたので、松尾流穴熊をめぐる攻防や、藤井システムが中心となっていました。

今回も棋譜を紹介していきたいと思います。

 

棋譜データベースさんより
◆対局情報◆

久保利明vs羽生善治
第49期王座戦五番勝負第2局
2001年9月21日

◆序盤◆
居飛車 穴熊模様からの端玉
振り飛車 四間飛車+高美濃囲い

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前回紹介したような出だしだったのですが、居飛車側が角道を止めたため図のような将棋になりました。端玉って結構指しにくいんですよね、タイミングとか・・・。指されるとやりにくいなと感じるのですが。

 

◆中盤◆

▲8四香△8五桂(下図)

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 △7三にいた桂を跳ねました。飛車を取られるのですが、△9五角と角を取りつつ捌くことが出来ました。

 

局面進みました。 

△3五歩(下図)

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からの

 ↓

▲同香△4二銀(下図)

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これは △3五歩を地味ながら真似したい一手として紹介しました。香を吊り上げておき、△3六歩と打てる筋を作ってから玉周辺を固めました。

 

◆最終盤◆

 △2九金(下図)

 f:id:sal0112:20180210115146j:image

となり、久保先生の投了となりました。

 

この後はどういう背景で投了したか、考えてみようと思います。

それでは、レッツ棋譜並べ! 

(2)の詰将棋 手順

再掲します!

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まずは初手・・・

▲7二歩成f:id:sal0112:20180203192003j:image

・△同玉が1番簡単で、▲7三金△8一玉▲8二銀で詰みます。

・△同歩にも▲7三金とし、△同歩▲同桂成△9三玉▲8二銀で詰みました。

 

なので上図では△同金とし、▲7三金△9三玉と逃げました。 f:id:sal0112:20180203192032j:image

 

そして・・・

▲8四銀!

f:id:sal0112:20180203192059j:image

 これで残りは一直線!

上図より、△同歩▲8三飛として、数の攻めにより詰み上がります。

(手順は▲8三飛以下、△同金▲同桂成△同角▲同金まで)

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 という事で、今回は11手詰でした〜。

本日の詰将棋、終わりです。

 

  

 

居飛車党vs振り飛車党頂上決戦(2)


棋譜データベースさんより
◆対局情報◆

https://t.co/OkzmTjDEJ5
羽生善治vs久保利明
第26期棋王戦五番勝負第4局
2001年3月19日


◆序盤◆

居飛車 左美濃

振り飛車 四間飛車+美濃囲い

羽生先生の角道を止めた左美濃に対して、久保先生は3、4筋の位を取った四間飛車になりました。立石流のような形をしていて、個人的によく対策が分からない形です。

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◆中盤◆

・方針を決める

▲7五歩

 f:id:sal0112:20180202192945p:image

大駒を捌きあってひと段落しました。後手は飛車を打ち下ろすか、角のラインを活かすかなどの方針がたてられそう。先手はどうするんだろうと思っていたら、筋中の筋のコビンを狙っていく方針でした。 

 

・受けの手筋

△8八金からの・・・

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▲7九金!!

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このような手を指せたらしびれそう!

上の局面では△7八飛成までの詰めろだけど、一歩引いて攻めを遅らせるみたいです。実践では手に乗って上部へ王様が逃げていきました。

 


◆最終盤◆

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この後王手が続いて久保先生の投了。羽生先生の勝ちとなりました。王様の距離感!

1990年に南先生から奪取し、これが11期獲得の対局だったみたいです。

 

良ければまたこの後の詰みを考えてみてはいかがでしょうか?


詰め手順は後々記事として書く予定です!
他にも棋譜の感想等ありましたらコメントどんどんしてください!!

 

 

※続編あり

(1)の詰将棋 手順

前回の記事の対局、終局図1手前です。 

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ここから羽生先生の思考へダイブしましょう!

詰将棋

 f:id:sal0112:20180129205541j:image

実際にさっきまで盤駒で棋譜並べしていました^ ^

 

それではここから神(羽生先生)の一手。 

※符号は右上を1一とします。

△8一金(下図)

 f:id:sal0112:20180129205529j:image

ここで久保先生の投了です。

以下▲同玉に△9三桂!

玉が逃げたら△8一金で終わり。

なので▲同飛の一手となります。

 上部脱出を防ぐ手筋ですね。

 

そして△8二銀(下図)

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 これも逃げたら金打ちで詰むので、▲同金となり、△同桂▲同玉と清算します。

 

そして決め手の△7一銀!(下図)

 f:id:sal0112:20180129210730j:image

これで玉が狭く簡単になりました。

右の方の角がよく働いていますね。

玉が右側に逃げると△8二金まで。

なので(左へ逃げて)▲7二玉△6二角成▲8一玉△8二金で詰みました。

 

 

13手詰めでしたね。一直線の変化だったので、初手の意味が分かれば、解きやすかったかもしれないです^ ^

居飛車党vs振り飛車党頂上決戦(1)

振り飛車に対する中終盤の戦い方を身に付けたい。

羽生先生は対振り最強!

久保先生は振り飛車最強!

2人の対局を調べると、64局も指されていました。(もしかしたら銀河戦の成績が入っていないかも)

対戦成績は羽生45勝、久保19勝となっています。戦型は対抗型9割、相振り飛車1割くらいでしょうか。

その中でも今回はおそらく公式戦3局目の将棋を棋譜並べしてみました。

 

 棋譜データベースさんよりhttps://t.co/lx0JBhS5fe 

◆対局情報◆

 久保利明vs羽生善治

 第34回早指し将棋選手権本戦

 2001年1月13日

 持ち時間10分

 

※後手が下側になるようにしています

◆序盤◆

居飛車穴熊+右四間飛車、△振り飛車穴熊+△5三銀型四間飛車

自分の実践でも変則的な四間飛車にはこうやって指してみようか・・・

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◆中盤◆

この局面では居飛車不利だと思っていました。

桂損でさらに振り飛車の桂は取れる感じではないので。

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 ここからの端攻めは常に王手香車取りの筋が見えます。なので▲1四香とは走りづらいです。(実際に実践でその手が出ました)

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この手がすごかった!

▲3七歩で意味ないのでは、と思っていたのが寄せの局面を見ると逃げ道を閉ざす手だったんだなと、解釈しました。

 f:id:sal0112:20180129093249p:image

 

◆最終盤◆

次の一手で久保先生の投了となりました。

詰みがありました。朝の電車の中でしっかり考えて、詰ませれたので嬉しかったです。

普通の詰将棋は苦手だけども、実践形は解いてて楽しいです^ ^

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※詰め手順は後々コメント欄に書く予定です!

他にも棋譜の感想等ありましたらコメントどんどんしてください!

 

極限早繰り銀 史上最速の攻撃戦法 を読んで

新しい定跡本、買いました。

"極限早繰り銀 史上最速の攻撃戦法"

です。

 

book.mynavi.jp

 

 最近の自分の中での右銀ブーム。
一度将棋世界の付録で付いてきましたよね。それを読んで、"最速"という言葉に惹かれたのを思い出しました。
 
さて、本編の目次はというと、

 

第1章 極限早繰り銀
 第1節 基本的な駒組み、狙い筋
 第2節 8筋交換型、後手横歩取り
 第3節 8筋交換、△8五飛型
 第4節 8筋交換、△8四飛型
 第5節 △4二銀型

第2章 後手番早繰り銀
 第1節 後手番早繰り銀vs▲3四飛型
 第2節 後手番早繰り銀vs▲2五飛型
 第3節 後手番早繰り銀vs▲2六飛型
 第4節 先手の持久戦策

第3章 極限早繰り銀 自戦解説
 第1局 極限早繰り銀一号局 上村四段戦
 第2局 雁木相手の早繰り銀 小山アマ戦
 第3局 後手番で攻勢を取る 藤井四段戦

第4章 相掛かり早繰り銀
 第1節 相掛かり早繰り銀vs8筋交換型
 第2節 相掛かり早繰り銀vs△7二銀型
 第3節 自戦解説 小林七段戦

第5章 次の一手

 

という感じです。

☆目次にチャートが載っています。見ると先手or後手有利等の表示がされており、最近の棋書は見やすいですね。

 ということでチャートより覚えるべき勝ちパターンの数を集計しました。

 ●先手番⇒14通り

 ●後手番⇒7通り

 ●相掛かり(先手番のみ)⇒3通り

 計24パターンでした。

 多く見えるけれども、先手番14パターンはしっかり理解して、狙いの形に持ち込みたいなと考えています。

 

☆各章の末には、方針を言語化されていました。

 例えば、後手が飛車先交換から横歩を取ってきたとき。(第1章 第2節)

 ・角交換から▲6六角が急所のライン

 のような。

 それぞれのまとめだけ、取り出す作業もやっておこうと思います。

 

後手番の指し方は斎藤先生の左美濃急戦 最新編 にも似た駒組みが見られ、合わせて読めたらいいなと思います。

こちらは対▲7七角、あちらは▲7七銀への対策です。

 

以上、1通り読んで思ったことを簡単に書いてみました。

もう一度読むと細かい内容が気になってくるので、sの時は補足できれば・・・

 

 

まずはパソコンソフトへ本編を入力完了!

目で流れを見て、そのあと盤駒で定着させよう!

次の将棋大会で初披露出来るように仕上げます。

 

 

 

 

 

私の3つの勉強法

昔から上達法、勉強法というものが好きでした。将棋に限らず。もともとプロの棋譜をLive中継で見る、いわゆる“観る将”派で、対局すること以上にそちらがメインでした。

それでいつしかこの好きなことを活かして強くなりたいなと思い、棋譜並べの方法で調べたら、以下のブログを見つけました。

http://cixous5.hatenablog.com/

↑結果として三段上がるための教科書、として見続け、立ち止まり参考にしていました。(ちなみに見始めた時は将棋ウォーズ二段下位で燻っていました!)

 

ブログには目次があり、それがとても分かりやすい!

 シュうぇッチマンさんのブログより
Ⅰ部 基礎メソッド
 1章 ノート論 2章 棋譜並べ論 3章 定跡論 
 4章 詰め将棋論 5章 終盤論
Ⅱ部 確率メソッド
 6章 次の一手論 7章 駒落ち論 8章 秒読み論
 9章 将棋ソフト論 10章 観戦論 11章 対局論
Ⅲ部 盤外メソッド
 12章 上達論 13章 心理論 14章 勝負論
 15章 人間論 

 

とボリュームたくさんです。一通り目を通して、私はこの中でも特に3つの項目に重点を置いて勉強してきました。

 

 

1.棋譜並べ

 

2.定跡

 

3.観戦

 

 

ここに行き着くには結構ブレたりしましたけれども。笑

 

自分も章立て、目次を作って記事を作ってみたい!この3つに絞って考え、気づきをまとめていきたい!(振り返ると当時の思ったことなど書き記していた・・・)

 

さらに浅く広くやってきた部分にもスポットを当てて取り組んでみたい!

 

著者を超えるほどの理解しているものを作りたい!(真似からアレンジへ、高いレベルへの挑戦も含めて)

 

 

という願望だらけのブログを続けます。 

よろしくお願いします。

 

 

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