将棋の棋力向上へ〜山登りのように一歩一歩〜

将棋の棋力向上を目指したブログです。基本的には日々のメモ、目標を書いていきたいと思います。

駒落ちについて(1)

以前から取り組もう、取り組もうと心に決めていた”駒落ち

ついに(再)解禁することになりました!

 

ちなみにこれまでの駒落ちについての経緯を示すと・・・

 

◾︎将棋を始める

◾︎初めてのプロの先生との指導対局

地元のイベントに参加した時、たまたま指導対局の当日申し込みがありました。友達がやろうというので、なんとなく参加した記憶があります。

抽選で指導棋士が室谷先生(女流)となり、当時将棋ウォーズ1、2級くらいだった私は何故か2枚落ちでお願いしました。その時はプロの先生がどのくらい強いのか有名なのか全く分からず、また定跡も知らなかったのです。対局もおそらく何も出来ずに終わり、状況は全く覚えてないのですが、すごく強い!という感覚だけは残っています。

◾︎2歩突っ切り定跡をかじる

その後、平手の勉強をずっとやっていて、合間合間にイベントなどでプロの先生に指導してもらえる機会があると分かったら、将棋世界の付録で定跡1つ覚えて、指していました。

船江先生

中澤先生(女流)

中尾先生

皆優しく感想戦をしてくれましたが、駒落ち対局に対しての重要性を感じていなく、それでも触れ合えるのが楽しいなーという感覚でした。

ちなみに対局は全て2枚落ちでお願いし、当たり前ながら全敗でした。

指導対局を受けるというよりは、人の対局を後ろで観戦してることの方が多かったです。

◾︎はてなブログにて

シュうぇッチマンさんのブログを拝見して、駒落ちについての熱意を感じました。お手本になる方がこれだけ言ってるのだからきっと本当に重要なんだなと頭に留め、いつかやろうという気にはなっていました。その時が来た時に質問等をして、色々構想を立てていました。

◾︎天童将棋まつりにて、開花

かの有名な100面指し。せっかく山形まで旅行をするんだから色んなイベントに参加しようと、事前に参加応募してた事を思い出しました。

なんとここで初めて勝つ事ができました。駒落ちってとても楽しいという気持ちが込み上げてきたのです。ここは少し長くなるかもなので、次のブログに書きたいなと思っています。

◾︎現在

旅行を終えて、早速駒落ちについて調べまくりました。シュうぇッチマンさんのブログを読み返し、他の方のブログもあちらこちら色んな方面の意見を見ました。

結果中古ですが、

将棋大観  木村義雄

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を購入し、手元に置く事が出来ました。

もう一冊は天野宗歩手合集を図書館で借り、棋譜を並べています。

この2冊をベースに勉強し、自力を高めていく予定です。

 

 色々ありましたが、プロの先生と触れ合う→ブログで重要性を知る→勝つというプロセスで私は駒落ちを好きになりました。

将棋の世界の1つを知ったような気分です。

 

2017.5月第1週 負荷をかける

昨日からゴールデンウィークに突入し、好きな事がたくさんやる事が出来ます!

昨日は今までの疲れを癒すため美味しいものを食べたり、漫画や映画など楽しみました。

 

さて将棋ですが、まとまった休みがあるのでいつもやっている勉強に負荷をかけて取り組みたいなと。

今読み続けている漫画ベイビーステップでも(以前記事にしてみました)、根性に関することが色々と記述されていました。それを踏まえて今週は”量”を意識したいと思っています。

このやり方は絶対的な正解ではないとは思いますが、自分が試してみたいということもあり、計画しています。

おそらく今週後半又は来週から将棋倶楽部24、そしてレーティング大会に取り組む予定なので、それに向けての準備の意味もあります。

 

〜2017.5.1〜
■勝つための勉強
・寄せの手筋200 (4週目)
→各章の6問を繰り返して行う事が出来ました。今週は7問目以降を重点的に。

駒落ち

天野宗歩棋譜並べ

→とにかく色んなパターンが見たい。回数を重ねて、その日の終わりに再復習。


■楽しむための勉強
◎定跡書
・屋敷流二枚銀戦法
・対矢倉左美濃戦法

→パソコンの棋譜入力ソフトを使って、実感的に勉強してみる。どのくらい頭に定着するか実験企画。

 

・石田流を指しこなす本3冊

→最近駒落ちから、急戦系の将棋をよく学んでいるので抑え込みに対する苦手意識が減少してきた気がする。また早指しでもたまに指すと調子が良いので、サラッと見れたらいいなと。優先度低め。

 

詰将棋

・二桁詰将棋に挑戦してみる。

 

嬉野流について (4) 奇襲研究所〜嬉野流編〜目次3/3

完結させるのが遅くなってしまいました。

やはり最初の勢いで全て書いた方が良さそうと感じました。

 

前回、前々回の記事を載せます。

1/3

 http://mountain8.hatenadiary.jp/entry/2017/04/08/071631

2/3

http://mountain8.hatenadiary.jp/entry/2017/04/13/115936

目次

第1章 vs.居飛車
−第1節 基本戦略 1.2.3
−第2節 飛車先交換型 4.5
−第3節 飛車先不交換型 6.7.8.9

第2章 vs.振り飛車
−第1節 vs.中飛車 10.11
−第2節 vs.四間飛車 12
−第3節 vs.三間飛車 13
−第4節 vs.向かい飛車 14

1〜14と数字を振りましたが、これは著書の中で嬉野流側が有利になる進行を14パターンに区分してみました。
今回は10〜14について書いてみたいと思います。

 

10.対中飛車1

 5筋の位を取られるのを防ぎ、早めの56歩。左金も玉も動かさず、そのままで速攻斜め棒銀へ。角の転換に対してお互い斬り合いの順へ進み、嬉野流側が龍を切って終盤へ。振り飛車側の歩の裏で寄せが始まり、嬉野玉は持ち駒の金をしっかり使って受け嬉野流側が優勢となる。

 

 

11.対中飛車2

今度は2筋突破を狙う嬉野流対5筋突破を狙う振り飛車側の戦いに。2筋にと金を作るが、振り飛車側は飛車のコビンをひたすら狙ってくる。嬉野側の受けの妙技が続き、馬を捕獲したところで攻守交代。最初に出来たと金を寄る手が間に合い、嬉野流側が優勢となる。

 

 

12.対四間飛車

 対△53銀型四間飛車の紹介。ちなみにノーマル四間は対三間飛車に対策例が類似しているので省略です。

素早く4筋の位を取り左銀の進出を防ぐが、嬉野流側は4筋からこじ開ける。攻め味を見せるが、基本的には受けきる方針で、お互い居玉のまま角交換へ。飛車を抑え込み、銀損ながら振り飛車玉の頭にと金をつくる。 嬉野側はさらにと金を作る方針で、結果図は駒の損得がなくなるが龍を作っている嬉野流側が優勢となる。

 

 

 

13.対三間飛車

 一番の対抗策と言われている。嬉野側は玉を囲い(▲78玉)、対振りで準急戦と呼ばれる二枚銀で振り飛車側の大駒を抑える方針。3筋の位を確保したら5筋の歩交換を狙い、左銀は6筋へ移動。さらに4筋の歩を伸ばし角を働かせる。振り飛車の捌きにはガッツリ受け、馬を作って抑え込み完了。結果図はと金もつくり嬉野流側有利となる。

 

 

14.向かい飛車

 メリケン風に構えた振り飛車側に対して、嬉野流側は斜め棒銀から棒銀へ転換。飛車先を抑えたがそれでも反発してくる振り飛車に対して角交換〜歩の叩きでとにかく先手を取り続ける。飛車を1筋へ追い込んだ後は嬉野流側はゆっくりと玉を囲い、先手有利となる。

 

 

 

以上、目次を完成させました。ただ拙い文章なので再度見直して、直せるところは修正していこうと思っています。少しでも記憶に引っかかって定跡が定着できたら目的達成です!

 

 

2017.4月第4週 駒落ちへの道

またまた週間予定が遅れてしまいました。

来週は日曜に書き上げ月曜日公開出来るように誓います笑

 

先週は平日の5日間は、対矢倉左美濃急戦を読んでいました。総ページ数だけでも240ページあり、読み応えがありました。しかし主戦法として使うには再度読みが必須なので、それだけ勘違いしないようにしたいと思います。

勝つための勉強については、それだけに費やす時間を分割してとっているので一応ブレずに進めれています。

 

〜2017.4.17〜
■勝つための勉強   
・奇襲研究所〜嬉野流〜 (3週目)
→言語化ブログ作成、今週で完了
・寄せの手筋200 (3週目)
→先週はあまり手をつけれず。復習が30問ほど。定期的に続ける。

■楽しむための勉強 
◎定跡書
・屋敷流二枚銀戦法
◎テレビ
NHK杯予選
→3本分溜まりました笑
駒落ち

天野宗歩棋譜並べ

・データ収集

→こちらはおそらく来週から、勝つための勉強へ移動する予定です。

 

 

先週と大きく変わったのは駒落ち復活でしょうか。実は天童将棋まつりへ行き、駒落ちへの意識がさらに変わりました。次回以降の記事で取り上げるつもりです。

天童将棋まつりに行ってきました(2)

天童将棋まつりに行ってきました(1)続きです。

 

将棋の駒や左馬の置物が置かれ、飾り駒や耳かき、爪楊枝立てなどの将棋グッズを購入しました。大きな左馬は次回来れた時にゲットしたいと思います。

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 夜の時間を利用して3月のライオンを鑑賞してきました。いやー本当に良かったです!俳優女優がカッコ良い!前編はまだやってるのでしょうか?もし見てない方は是非オススメです。

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天童将棋まつりの後にイオンモール天童でゲストとして登場したようです。サイン有り。

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グルメとしては、ガイドブックに載っていた鳥中華を頂きました。あとは玉こん、いも煮、その他いろいろ。写真は山形牛です。

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至れり尽くせりの2泊3日ですが、とても楽しかったです。

また行きたい!

 

天童将棋まつりに行ってきました(1)

将棋ファンを始めてからというものの、天童市に憧れを抱いていました。なのでまずはふるさと納税をしました。そして今回2泊3日の旅行を計画する事ができ、行ってまいりました。

 

 

 

2日目、舞鶴山山頂での将棋まつり。雲はありましたが、気温は暖かく晴れた中行われました。写真は地元の方による伝統的な踊りです。

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 写真は客席の模様です。3月のライオンイベントで神木隆之介さん、大友監督が来るという事で途中入場規制という言葉が聞こえるほどの大人数が集まりました。

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三浦九段と阿部健七段の対局です。

戦型など、もしかしたらニコ生のタイムシフト等楽しみにしてる方もいると思うので控えたいと思います。

所々、神木君が出て場を盛り上げてくれたのでとても楽しいイベントとなりました。 

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藤井先生と室谷先生の解説です。弟弟子をいじり倒す藤井先生が言葉を発する度、ニヤニヤが止まりませんでした!

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漫画でもある100面指しの一枚です。やはり藤井先生のブースが大人気!

感想戦ではニコニコしながらファンの方とお話しされていました。

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泊まった旅館は、ほほえみの宿滝の湯です。

https://www.google.co.jp/amp/s/shogipenclublog.com/blog/2011/10/13/竜王戦第1局対局場「ほほえみの宿 滝の湯」/amp/

最近の竜王戦でも対局場として使われていたという理由で泊まりましたが、料理もお風呂も接客も最高で、また泊まりたいと思えるほどの旅館でした。

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続きます。

 

 

棋譜並べ(5) 矢倉左美濃急戦

第5回となりました棋譜並べです。
先週は新しく購入しました、対矢倉左美濃急戦をひたすら読んでいたため、棋譜並べも戦型や先生を指定してみました。

今回の将棋は
モバイル中継2017.3.28

第88期棋聖戦決勝トーナメント戦
斎藤七段vs森内九段戦
矢倉  居玉+4六角vs左美濃急戦


対矢倉左美濃急戦の最新形ではないかと思われます。
なんとなくですが、この先手の構えが有力であるとは思っていたのですがこのような局面から始まりました。f:id:sal0112:20170423010259j:image



☆序盤

後手は右金をバランス重視に構え、7筋から攻めを開始しました。自然な歩交換が行われ、2筋に歩を謝らせ、後手の主張が次々と通った印象を受けました。

下図は6筋の歩交換から、じっと△74歩と指しました。

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敵の打ちたいところに打て、また角換わり早繰り銀に現れるような、歩を土台にして銀を進めるといった手筋の歩ですね。

 


☆中盤

5筋の歩交換から後手が飛車をぶった切った局面です。
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以下▲同飛の一手に△45金〜△56歩で、玉頭に拠点をつくる構想でした。自陣の玉が固い時はこうやって攻めるのですね。

 


☆終盤

なんだか良さげな角打ちです。
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飛車を取る、馬を作る、玉の退路を狭めるなど一手に色んな意味をもつ時は大体良い手と教わりました。

ただ実はこの局面は先手が良いらしく(▲46飛〜棋譜コメントより)、将棋って難しいなと思ってしまいました。

 


☆投了図

104手△6六角と出た手が即詰みとなり、先手森内九段が投了されました。
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以下①▲46玉は△36飛、②▲58玉は△48飛からきっと、③▲68玉は△76桂▲79玉△57角成▲68歩△88銀▲同金△68馬▲89玉△88桂成▲同玉△76桂▲98玉△88金で詰みでした。

本を読んで色んな形があることを知り、実戦でもさらにお互いの対策があって、どちらが勝つか分からない難しい将棋だったと感じました。

斎藤先生は勢い全開で棋聖戦決勝トーナメントを勝ち上がっていますね。初タイトル挑戦になるのでしょうか!?

 


▪️まとめ
・土台の歩

・駒損でも玉頭に拠点をつくる

・複数の意味を持つ指し手を意識する