将棋の棋力向上へ〜山登りのように一歩一歩〜

将棋の棋力向上を目指したブログです。基本的には日々のメモ、目標を書いていきたいと思います。

次の一手 (5) 将棋世界2017.5月号

将棋世界の発売日はいつも楽しみにしているのですが、いざ手元にしてみると持て余していることが結構あるなと感じているこの頃・・・

基本的には読み物が好きなので、観戦記の文章部分をサラサラと、コラムやインタビューを一通り読んで、それから頭が冴えている時に戦法や棋譜を見ています。

 

ブログで次の一手というコーナーをつくり、基本的には自身の棋力より1.2段上の方の棋譜を考えるようにしてきました。今回は将棋世界の中でも好きな連載である

イメージと読みの将棋観・II

より、勉強出来たらと思っています。

 

ちなみに現在のイメ読み(以下略)の参加者は、郷田、鈴木大、行方、木村、糸谷、永瀬先生方というラインナップ!

個人的なイメージでは受けの色が強い棋士が割合多いのですが、どの先生も個性があって素晴らしいですよね。

 

以下局面図からどう指すかとのことです。

 後手の手番でどう指しますか。形勢をどう見ますか。

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ヒントもありました。

テーマのタイトルが個人的には読みを裏付けてくれました。

 

 

 

 

テーマ

「デビュー6連勝、16歳の羽生四段が食らった大技」

 

嬉野流について (3) 奇襲研究所〜嬉野流編〜目次1/3

定跡書を読む上で意識していることがあります。まずはこの記事を紹介します。

http://cixous5.hatenablog.com/entry/2016/08/17/115947

将棋を言語化すること、自分なりの目次を作成することを推奨しています。

これを参考に

奇襲研究所 〜嬉野流編〜

天野貴元著

を自分なりに言語化してみます。

 

 

まずはこの本の目次から

第1章   vs.居飛車

−第1節  基本戦略     1.2.3

  −第2節  飛車先交換型    4.5

    −第3節  飛車先不交換型    6.7.8.9

 

第2章   vs.振り飛車

−第1節   vs.中飛車    10.11

  −第2節   vs.四間飛車    12

    −第3節    vs.三間飛車    13 

       −第4節 vs.向かい飛車    14

 

1〜14と数字を振りましたが、これは著書の中で嬉野流側が有利になる進行を14パターンに区分してみました。

今回は1〜5について書いてみたいと思います。

 

 

1.飛車先の歩を交換してから棒銀で攻めてくるパターン。銀を攻めに使うと思いきやバックして飛車先突破を防ぐ。f:id:sal0112:20170408001009j:image

 

 

2.角を転換して飛車のラインを狙ってくるパターン。まずは角をぶつけて交換する。さらに銀交換まで狙う。後手の角打ちに自陣角で対抗し、攻めはと金と成駒で寄せきる。f:id:sal0112:20170408001026j:image

 

 

3.土下座の歩を見て四段目で飛車を下げないパターン。5筋の歩を犠牲に銀を繰り出す。カニカニ銀の形をつくり、角・銀総交換を狙う。終盤は我が道を行き、交換した角・銀を使って詰みを狙う。 f:id:sal0112:20170408001036j:image

 

 

4.飛車先の歩を交換してから端を狙ってくるパターン。端への垂らしには金を上がって端突破を封じる。そのまま左辺を金・銀スクラム(著書ではテトリスと表現)で入玉を狙う。 f:id:sal0112:20170408001041j:image

 

 

5.飛車先の歩を交換し飛車を引き下げ、銀対抗の形を作ってくるパターン。角の転換を狙われているので、カニカニ銀出動。飛車を5筋へ、角も狙いのラインを変え、5筋に歩を叩いて玉周りを剥がしていく。 f:id:sal0112:20170408001046j:image

 

 

次回はvs.居飛車 6〜9のパターンを言語化していきたいと思います。

嬉野流について(2)

嬉野流はいろんな戦型と戦えるとコメントをいただきました。

確かに居飛車棒銀で一直線で攻めてくる人もいれば、美濃囲いを発展させて攻めを誘ってくる振り飛車党もいます。対策は色々あって、でも決定的なものもなくまさに”力戦”という将棋を指せます。

 

またまた嬉野流の知識を足していくと色んな戦法とリンクしていることが分かりました。

 

◾️居飛車

・角を転換しこちらの飛車のコビンを狙ってくる相手に対し、カニカニ銀で構える

⇄本家カニカニ銀、屋敷流二枚銀

 

・控えた歩(88歩)を見て後手が端攻めを狙う相手に対し、金銀を盛り上がって左辺を制圧する指し方(奇襲研究所に載っています)

駒落ち、銀多伝

 

・その他

⇄原始棒銀中飛車、原始中飛車など

 

◾️振り飛車

三間飛車四間飛車で玉を固くする相手に対して、大駒を狙う

⇄鳥刺し、駒落ち

 

・速攻で5筋の歩を交換してくる中飛車に対してこちらも飛車を転換し対抗する

⇄相中飛車、相振り飛車

 

 

こう書いていると、定跡一辺倒(今も定跡書は好きですが)だった頃には嫌だなと思っていた戦法ばかりです。こういった知識を持ちつつ、嬉野流の楽しさを追求できたらより良いのかなとメモしました。

 

 

 

嬉野流について(1)

先手番として使う嬉野流。

今はネット対局で実践例を増やしつつ、どんな対策をされるのか。有利不利になってからの指し方を考えています。

 

こちらからドンドン仕掛けてあっという間に勝つ!というイメージでしたが、高段者の棋譜を見ているとそういう訳ではなく、むしろ攻めを誘っているような指し方に見えました。

玉が薄い分、受けの技術が十分に必要とされてきます。

ちょうど将棋世界2017.5月号では、木村先生による

”玉の手筋・木村一基の妙技18”

が掲載されていました。これを見て終盤の指し方や手筋を身につければと読むのを楽しみにしています。

 

さて、将棋ウォーズ、将棋クエストなどで指してみて傾向を探ってみました。

ネット対局での主な対策は、

◾️振り飛車

三間飛車

・両銀を繰り出す中飛車

・速攻で5筋の交換をしてくる中飛車

 

◾️居飛車

・飛車先不交換での棒銀

・矢倉からの角転換(△64角)

・一直線に矢倉

・飛車先交換→▲88歩→飛車を引かない

・飛車先交換+高飛車

 

がよく出現するものだと感じました。

メモとして残しておきます。

 

ちなみに先週リアルな場で指した時(待ち時間30分)では、初手▲68銀に対して対局者は△72金と指しきました。その後の指し方もポナンザ流の中住まい。

ポナンザが名人に指した手を応用してきましたが、こういった奇襲に見えた指し方もドンドン増えてくるんだなと思わされました。

2017.4月第1週 新戦法に向けて

先週まで相振りの勉強をしてまして、戸部先生の石田流を指しこなす本を4周のところまできました。

西川先生のこれからの相振り飛車も急戦の手筋が多く、後手番三間飛車では積極的に狙っていきたいです。

 

また先手番で使いたいと思っている嬉野流は、奇襲研究所 〜嬉野流編〜

天野貴元著

を使用して、勉強しています。

この戦型はプロ公式戦で表れないですが、嬉野流についてまとめているブログ

http://ureshinoryu.net

を参考に経験不足を補っています。

 

嬉野流を指そうと思ったのは

・急戦

駒落ち

・攻め将棋

だからでしょうか。駒落ちはまだまだ指しこなせていませんが、今後の努力に期待してください!

 

 

今週の予定 〜新戦法に向けて〜

棋譜並べ 3/10

・今までの並べたものを再度並べる

→継続中

・相掛かり  new!

→羽生先生の対局を中心に。

 

◎定跡 5/10

・相振り飛車を指しこなす本 

・これからの相振り飛車

→継続+周回

・奇襲研究所〜嬉野流〜 new!

 

◎対局 1/10

・ウォーズ10切れ

 

駒落ち  1/10

天野宗歩棋譜集鑑賞

→現状6局並べました。まだパソコンでの入力に過ぎないので少しずつ進めていきたいと思います。

 

 

 

〜目標達成への予定(2017.4.4更新)〜

▪️2016.12

棋譜並べスタート

▪️2017.3

詰将棋スタート3/9〜

詰将棋週間終了

駒落ちスタート 3/27〜

嬉野流勉強スタート4/1〜

▪️2017.○

必至スタート(予定)

対局100番勝負(予定)

▪️2017.9

ネット将棋目標達成!

 

 

 

対局 〜昨日の続き〜

前回の記事で感想戦をこの局面で検討しました。再掲します。

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ちなみに本譜は①▲58香と指しました。

以下△96飛に▲93角成△98飛▲88香で耐えてると思ったのですが、△53歩と止めてあまり思わしくなかったです。せっかくの逃げ道(58〜49の逃げ道を自分で塞いだ地点で良くはないですよね。

 

感想戦で指摘されたのは②▲99香でした。ちなみに観戦していた友達G君も同じくと回答。

対局者はこれはこれで難しいと、▲99香以下、△86金や△86桂を検討しました。

△86金には有力な筋が見えて先手良さそうと結論づけましたが、△86桂だと後手有利なのでは?と友達G君。

私は△86桂なら▲69玉として右辺に逃げれるかなと、それなら先手を持って指せるかなと思いましたがどうでしょうか?

 

ほかには③▲55香は考慮中に考えましたが、△53歩と打たれて手が思いつきませんでしたが、本譜よりはいいだろうと思います。

 

または④先に▲93角成も考えましたが、△96飛で本譜の通り後手が指したらまだ悪くはなかったかなと思いました。

 

記事を上げてからシュうぇッチマンさんからコメントをいただきました。⑤88桂、⑥66桂を考えてみたいと思います。

この手の直接の意味は後手の96飛を防ぐということだと思いますが、私が気になったのは△57飛成です。

以下▲同銀△96角▲87香△85角▲同香

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と進んだ時、どうなるかで局面の有利不利が分かるはずですが、後手の持ち駒から上手く上に逃げ切れる読みがあればこの順もいけそうかなと感じました。打った駒が守りに効いていますね。

 

 

以下はシュうぇッチマンさんからのコメントを一部引用させていただきました。

ー⑥66桂に対して、進行を進めると王手飛車の筋が見えますが・・・

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たしかに、王手飛車は嫌ですね。さらに王手馬取りを狙われると、とても勝てそうにないので、特に実戦だと読みを打ち切りたくなります。

 一例を示すと、⑥▲6六桂△5七飛成▲同銀△9六角▲6八玉△8五角▲9一飛△5一歩▲5六香△9八飛▲7八香△8八飛成▲6九金△8七金のような展開だと、苦しいかもしれませんね。
 したがって、王手飛車を打たれたときに▲8七香と合駒を打ち、△8五角と飛車を取ってきたときに、すぐに角を取り返さずに一回▲8一馬を効かせるのが憎いポイントで、馬金交換に持ち込めば、王手馬がなくなり、持ち駒に飛と金が加わり、さらには質駒の角の補充か手番が見込めるので、難解ながら攻め合い勝ちできそうです。
 それが嫌なら守勢ながら▲8八桂ということになります。

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金取りに当たる手は思いつきませんでした。さすがに飛車金あれば詰みを考えたいところです。駒当たりが多く考えるのも時間がかかりそうですが、読んでその通りさせたらなと思いました。

ご協力ありがとうございました!

 

 

◾️まとめ

終盤でも手の広い局面があります(今回は6通り次の一手を考えました)。

駒の損得が重要なのか、相手の指したいところに先着するか、見極めて次の対局に臨みたいです。

 

対局 〜東海団体リーグ2017.4.2〜

所属している支部から、東海団体リーグに出場してきました。1チーム5人で勝ち負けを競いますが、なかなか面白かったです。

個人戦ながら、お互いを応援してるので団体戦の雰囲気を味わえました。

 

さて対局の方ですが、1局指してきました。

チェスクロック30分切れ負け、大将戦、先手番で始まり、初手は▲68銀を指しました。

 

今私は先手番で嬉野流を試しています。

先手番は急戦、後手番は持久戦を目指すというシュうぇッチマンさんからの教えを真似しています。

嬉野流については今後記事として書けたらと思っています^ ^

 

序盤で角銀交換の駒得となり指しやすかったですが、なかなか急所が見えず反省点も見つかりました。今後修正出来たらと思っています。

 

☆終盤の局面

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感想戦でこの局面を検討しました。

待ち時間はここで8分ほど、3分使って次の手を指しました。

私の指した手はあまり良くなかったですが、いろんな意見を聞けたので楽しかったです。

 

読んでくれた方がこの局面について意見、形勢判断など出してくれるとさらに勉強になりますので、コメント等お待ちしております。

 

対局は負けてしまいました、また次頑張ります!