次の一手 (5) 答えあわせ
将棋世界の他の問題も説いている途中ですが、こういう一つ一つのコラムを考えて読んだらそれだけで強くなっちゃいそうだと思うのですが、行動が伴いません。
まあでも好きな記事から少しでもやることが大事なのかなと自己暗示。
再掲します!
前回も書いたのですが、テーマ図は
「デビュー6連勝、16歳の羽生四段が食らった大技」
でした。先手番が羽生四段(当時)、後手番は関六段です。
このタイトルを見て、逆算で派手な手なんだろうと思ってしまいました。笑
しかし、いつも通り形勢判断をしたいなと思います。
■手番
後手
■駒の損得
先手は桂を 、後手は銀で、後手駒得。しかしと金がある事を踏まえると、先手桂得くらいにはなると思う
■玉の堅さ
先手は玉の周りに金駒が2枚、後手は3枚(やや上ずっているが、玉頭が手厚い)
やや後手堅し
■駒の働き
先手の方が角が働いていること、また手番が先手ならと金で銀を取ることが出来る。後手は76に歩の拠点がある、玉頭が手厚いことが挙げられる。
■次の一手考察
玉形からやや後手良しかなと思います。
駒の働きから考えるとおそらく△64銀が主役。また先手の玉頭が狙い筋なので角を働かせる必要がある。なので角のラインから銀を退かしたい。
■次の一手予想
△55銀
以下▲同歩△86角でどうかなと。
もっと読みたいですが、何故か根拠のない自信があります。
■棋士の見解、解答
※詳しいものは将棋世界に記載されていますので、個人的な解釈を入れつつ簡単に紹介したいと思います。
・郷田九段
最初は△66歩。よく見ると△55銀。後手優勢。
・鈴木九段
第一感は△55銀。形勢は後手やや良し。最終的な読みでは△66歩。
・行方八段
55銀があるように見える。さすがに後手良し。
・木村八段
55銀ではないかな?後手良し。
・糸谷八段
55銀でしょう。後手良し。
・永瀬六段
55銀しか見えません。後手勝勢。
ということで実践も△55銀と進んだようです。
一番本線と考えられた筋は、以下▲同歩△86飛▲87歩△77歩成▲同金寄△46飛でした。
間接十字飛車ですね。ここまでは正直見えてなかったです。 綺麗な大技を勉強することができました。
この手筋は相振り飛車を勉強してた時に見たことがありました。また棋士の形勢判断も少しずつ違うことも面白かったです。
■まとめ
・と金を相手にしない
・十字飛車を狙う