棋譜並べ 振り飛車1
3.三枚堂ー藤井 2017.12.6 角交換振り飛車
をピックアップしました。
詳細
先手 三枚堂達也 六段 対 後手藤井 猛 九段の対局。
棋戦: 第11回朝日杯将棋オープン戦二次予選
開始日時: 2017-12-06 10:00:00
終了日時: 2017-12-06 11:52:00
手合割: 平手
先手: 三枚堂達也 六段
後手: 藤井 猛 九段
棋譜元は↓↓
序盤、本家藤井九段の角交換四間飛車に対して三枚堂六段は銀冠で対抗しました。
図のように升田式石田流のように駒組みを進めています。
戦型が決まり、中盤戦へ。
そして次の図。後手は銀冠を目指してこの陣形になったわけでなく、
8筋に歩を叩かれて隙をつくらされた格好です。金取りを受けても2三か6三に馬を作れる展開となりました。
そして終盤図。
5一と、と入り次の6一とが詰めろになっています。なので△7一金と受けるのですが、▲6二歩と歩を垂らし確実な攻めを狙いました。
終局図。
棋譜コメントでは先手からの▲6一歩成を上回る攻めがないということで、藤井九段の投了となりました。
中盤は居飛車側から派手な手はほぼ見られず、丁寧な指し回しといった印象を持ちました。最後の寄せも見習いたいところです。
今回は終局図からの展開を少し掘り下げてみようと思います。
終局図より△6八角成▲同金△5九龍▲6一歩成と進ませました。
後手玉は詰めろではありませんが、▲7一とが入れば寄せ切りでしょう。
では図面から先手玉に迫ります。
①
△7九銀。(下図)
王手!なんとなく怖い局面に見えますが6八に角が利いているため耐えています。
②
以下▲9八玉△6八銀不成に▲7一と(下図)。
この局面で先手玉にかかる王手も特にないため、後は寄せ切るだけ。
③
以下△9三玉▲7二龍に△7七銀不成と下駄をあずけ、
▲8三龍。(下図)
△同玉▲7二角△7四玉▲7五金で詰みとなりました。
④
棋譜を覚えれるようになって余裕が出ててきたため、いろいろ変化を考えれるようになってきました。終盤優勢でもしっかり勝ち切ることが大事だなあと思います。