将棋の棋力向上へ〜山登りのように一歩一歩〜

将棋の棋力向上を目指したブログです。基本的には日々のメモ、目標を書いていきたいと思います。

指導対局(1) 中村桃子女流

少し前の話ですが、天童将棋まつりでの駒落ち対局について話したいと思います。

3月のライオンでもお馴染みの100面指しに参加する事が出来ました。事前応募だったのですが、抽選多数で対局出来ないだろうと思っており、特に勉強する事もなく当日を迎えました。

当日申し込みを済ませると、自動して下さる先生の抽選へ。私は中村桃子女流となりました。ちなみに抽選番号は100番、縁起の良いものを引きました。

f:id:sal0112:20170515225245j:image

 

これまでの指導対局では二枚落ちでお願いして、いつも二歩突っ切り定跡を指すのですが中々急所が分からず、押し込まれて負けるパターンでした。

今回は思い切って銀多伝を採用しようと。銀が縦に並ぶ形の美しさを理解したてであったのもあってですが(嬉野流の勉強をしていたのでそれの影響です)。

急いでスマホを取り出し、二枚落ち銀多伝定跡を調べました。

■参考にしたのはこちら

http://shogi81komaochi.hatenablog.com/entry/2017/02/06/222711

http://shogi81komaochi.hatenablog.com/entry/2017/02/08/銀多伝②〜知られざる必勝法?〜

http://shogi81komaochi.hatenablog.com/entry/2017/02/08/銀多伝③〜知られざる必勝法?その2〜

 

これまでの棋譜並べのやり方を応用し序盤定跡を叩き込みました。細かい手順は考えながら指そうと。以下の点だけは間違えないように何度も予習しました。

・右金が棒銀のようにきて慌てない(1歩損は気にしない)

・△85歩(上手側)には▲98香で角の逃げ場をつくる

 

いざ本番。

先生の登場、二枚落ちでお願いしますと伝え対局が始まりました。15面指しだったので一手毎にぐるぐる回る感じだったので待ち時間考えながら棋譜を取りました。棋譜を残すのも大事なのですが、即指しを防ぐ意味でも良い作戦だったと思います。

 

お互い定跡形の駒組みを進め、盤面は一般的な形となりました。(第一図)

f:id:sal0112:20170515231039j:image

予習では金を繰り出す形だったので、より守備的な形だなと思いました。そういう事もあり▲98香は保留。仕掛けました。

▲55歩(第ニ図)

f:id:sal0112:20170515231153j:image

この後は中央の争いで位を取られないように意識しながら指しましたが、待ち時間中よく考えれていたと思います。

 

進んで第三図です。

f:id:sal0112:20170515231651j:image

 銀交換から銀を打たれ、角を追われそうですがこれは狙ってた筋があり・・・

 

▲88角△76銀▲ 56飛(第四図)

f:id:sal0112:20170515231825j:image

第四図より△65銀▲86飛と飛車の成り込みを狙うフリをして実は銀を捕獲する事を狙っていました。

 

終局図

f:id:sal0112:20170515232444j:image

 

結局銀を取る事ができ、着実に迫って勝利目前となりましたが会場の都合上最後まで対局は出来ませんでした。しかし先生から勝ちの判断をしてもらえ、無事終わりました。全体的に待ち時間が十分にあり、よく考えることができたのが勝因の1つかなと思いました。

以上天童将棋まつり100面指しの報告としたいと思います。

 

勝利体験のおかげで今現在駒落ちの勉強が楽しくてたまりません。1つの勝利でここまで行動が変わるとは思いませんでしたが、良いきっかけだったと思います。