将棋の棋力向上へ〜山登りのように一歩一歩〜

将棋の棋力向上を目指したブログです。基本的には日々のメモ、目標を書いていきたいと思います。

棋譜並べ (4)

第4回となりました棋譜並べです。

やっぱり棋譜並べ紹介は頭が整理されて自分のためにも役に立っています。

 

今回の将棋は

広瀬流四間飛車穴熊勝局集 

no.22  広瀬vs勝又戦

対抗型 四間飛車穴熊vs銀冠です。

 

対銀冠の定跡型です。

ちなみにこの端歩はのちに効果が出ます。 

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☆序盤

角交換が行われてこの局面、

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△86歩と突かれて困っていそうですが・・・

 

 

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飛車先が破られますが、一手前に受けています。以下△87歩成に▲85桂とギリギリ駒を逃しました。先手の広瀬先生もここは苦しいと思っていたようです。

 

☆中盤

先ほどの局面から進み、玉頭戦に持ち込みました。

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 ここで▲26角が工夫で、後手に△25歩と突かせたかったようです。ここで端歩が生きて17へ角が逃げれます。

 

☆終盤

後手が△34香と、角金を田楽刺しの手筋を指しました。

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ここで広瀬流(穴熊党)は▲24銀と繋ぎました。駒損をしても金駒の価値が高く、玉の周りに駒を打ち続けていくところは一目で見えるようになりたいです。

図以下△35香▲51飛△31歩▲35銀と香を外し、その香をうまく使って寄せます。

 

 

☆投了図

先手の広瀬先生が攻めきりました。f:id:sal0112:20170331231917j:image

後手玉周りがゴチャゴチャしていますが、2筋に歩が効かないというところを攻め続け先手の穴熊を崩さず勝ちとなりました。

 

 銀冠相手だとどうしても左辺が制圧される展開になりやすいですが、銀冠の頭を狙って攻めるセオリーを勉強する事が出来ました。

終盤の切れ味は流石としか言えないです!

 

 

▪️まとめ

・破られそうな筋は先受けし、被害を最小限にする。

・端歩の意味を考える

・玉の周りに駒を繋げる