次の一手(1)
第1回次の一手です。
前回の記事でも書いたように、恐縮ながら私の形勢判断と次の一手を予想し、それを提供者の読み筋と照らし合わせていく形式です。
この局面はアマ連のSさんから提供いただきました。先手の次の一手を考えます。
まず形勢判断をしたいと思います。
▪️手番 先手
▪️駒の損得 先手1歩得
▪️玉の堅さ 互角
先手は形はやや変形ですが金銀3枚、後手は銀 冠ですが守りの桂を跳ねている
▪️駒の働き やや後手
先手の攻め駒は53歩と45桂、後手は44角と85桂、46銀です。先手の36銀がやや遊んでいるように感じる
▪️次の一手予想 ▲86歩
2手目の局面では、後手は△65歩として6筋を狙っているように見えます。攻めの速度では後手の方が早いので受けに回る方針。
3手目▲86歩で桂取りをみせます。
以下△65歩▲同歩△88角成▲同金
となると▲85歩や後手が角を手放した後の▲64角 のような手が良さそうに見えるので、こう進むと先手が良さそうに見えて、次の一手を▲86歩としました。
ただ7手目の図面を見ていると、次に△38角がやや気になるところです。
ただやはり▲64角と打った手が指しやすく感じるので
こう進むのであれば形勢はやや先手の方が良さそうに見えます。
次回、Sさんに読み筋を披露していただきます。