2018.2 支部対抗戦報告(4)
前回の記事はこちら
http://mountain8.hatenadiary.jp/entry/2018/02/15/183844
本戦出場を決めて、ダッシュでコンビニへ。
昼飯:唐揚げ弁当
時間なかったのでしょうがないけれども、1度行ったことのある中国料理のお店に行きたかった。笑
会場に戻り、13時半対局スタート。
対戦相手はO支部です。
雰囲気強そう、という直感は間違っていなかったのであった・・・
支部対抗戦 本戦トーナメント1回戦
▲私 初段
△Tさん 四段相当
戦型:力戦居飛車(相掛かり)
序序盤の駆け引きで横歩取り模様になってしまいました。私、横歩取り指せません!
ということで、相掛かり風に変化しました。もうここからは力戦、広大な構想力が必要・・・。
自分でもよく分かりません。( ˙-˙ )
3戦+昼食後で頭もボーッとし、よく分からない将棋へ。
↓
お互い手探りで、この局面。
飛車取りが見えたので、少し良いかもと思っていました。相変わらず先の手が読めず、状態。
↓
このあたりで相手が時間を使ってくれて、残り時間を減らせましたが、こちらが思っていたより使っていました。
私残り10分、相手15分。
↓
さへんの隙があるように見えた(実際はなかった)敵陣に飛車を打ち込む。
囲まれ飛車が逃げれなくなる。
↓
右辺からもう一枚の飛車で暴れようとするが、すでに相手のペースに。
↓
このタイミングで△8八歩という手裏剣を放たれ、その時は意味が分かりませんでした。
数手進むと、意味が分かり、この方やっぱり強いやと確信しました。
↓
攻めが刺さり、王様も逃げれなくなる。
残り時間私3分、相手12分くらい。
↓
私、投了(-_-)
ありがとうございました。
いやー強かった!
リアル対局では久々の完敗だった気がします。
感想戦は
・こちらの玉が6八だったので、王手飛車を常に狙っていた。(△9五角など)
・本文中の飛車打ちに代えて、▲6六歩と飛車を取りにくるのはどうか?とのこと。
以下その局面です。
自分は指せるかなと思ってこの局面へ進めましたが、策に溺れたのか、広大な構想の将棋だったのか手が見えませんでした。
※良かったら形勢判断や、候補手など思いつく限りで良いのでコメント頂けたら幸いです!
ちなみにTさんに棋力を尋ねたところ、将棋ウォーズ四段、倶楽部24はR2000ということで、かなりの格上であることが判明しました。
でも負けは悔しいなー。
個人成績としては2勝2敗の指分け。
対振り飛車に2勝、相居飛車に2敗と課題が見つかりました。事前の棋譜並べが対抗型中心で、その成果が見られたのは良かった事です^ ^
チームも全敗と、出番はここまでとなりました・・・。
実力不足と体力不足。でもまだまだ成長出来るはずと、これからも頑張っていこうと思います。
以上支部対抗戦のレポートを終わりたいと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました!
2018.2 支部対抗戦報告(3)
前回の記事はこちら
http://mountain8.hatenadiary.jp/entry/2018/02/14/185825
1勝1敗で迎えた本局、勝てば決勝トーナメント進出。負ければ帰宅。そんな中、対戦相手はG支部です。
支部対抗戦予選第3局
△sal初段
▲Kさん(棋力は同じくらい)
戦型:角換わり
エース戦法を投入します。
▲4六歩と腰掛け銀を目指す方針を見て、後手の私は早繰り銀を目指します。
↓
早繰り銀発動!
五段目へ到達します。すかさず、先手から▲2四歩△同歩▲2五歩の継ぎ歩で反撃してきました。
この展開は王座戦第4局、羽生−中村太戦っぽくないか??
むしろ王様が動いている分成立するのではと思い、中村現王座の新手を繰り出します。
観るファン色が強かった私はこういう感覚が好きなんです。
対戦相手のKさん、この手に5.6分考えていました。
・
・
・
あれ?
なんか違うなあ。
↓
以下反撃筋を同じように受けて、局面を進ませていくと、手が止まってしまいました。
以下参考画像
↓
詳細は省きますが、10手ほど進み、▲5六に角を打たれて2筋の突破を許してしまう展開となってしまいました。
↓
後手不利。なんとか防ごうとするも、自然な手を指され、厳しい展開。
↓
自陣角で勝負!
これも狙いを防がれる・・・
もっと苦しくなる。
残り時間私8分、相手3分
↓
時間で、と思ったがすでに遅し。必至をかけられ、形を作って投了しました。
負けました。。。
個人成績2勝1敗です。
感想戦では
・中村新手に触れる。(新手の形ではなかった。笑)
・自陣角を指したあたりで、他にいい手がなかったかな?と尋ねるも、向こうも細い攻めで繋げるのが大変だったとおっしゃっていました。
さてチームはというと、大将はすでに勝ち、1勝1敗で3将対決に結果を託します。
切れ負けギリギリの熱い展開の中、我がチームのOさんが時計を押し忘れていて、観客皆ヒヤヒヤしていましたが、(大会ルールで押し忘れを周りが指摘してはいけないとなっています)それに気づき、局面的に勝ちをもぎ取っていました!
これでチーム2勝1敗で本戦へ出場確定出来ました!!
昨年のリベンジを果たします。
いやあ、チームメンバーそれぞれが良いところで勝ち、チーム勝利に貢献したなと思います。
ここまでの総合成績は5勝4敗なので無駄がありません。笑
本戦は30分後スタートと、過密スケジュールの中、急いで昼食を済ませるため、会場を出ていきました。
続く
次回 本戦トーナメント1回戦
2018.2 支部対抗戦報告(2)
前回の記事はこちら
http://mountain8.hatenadiary.jp/entry/2018/02/13/191002
次はD支部とマッチングされました!
お互い1敗同士なので、負けたら予選敗退ですT_T
支部対抗戦予選第2局
▲sal初段
△Iさん(棋力は同じくらい)
戦型:角交換振り飛車
なんと同じような戦型となりました。
今度は角道オープン四間飛車です。
前回対策本の記事を書きました。
http://mountain8.hatenadiary.jp/entry/2018/02/11/210910
最近は居飛車として矢倉+飛車先保留で受ける形を好んでいます。そしてその形にしました。
↓
相手逆棒銀の気配!
7筋の位を取っていつでもコビンを攻めれる形にしよう。
↓
やはりすぐに逆棒銀やってきたよ。
▲7四歩!!
↓
棒銀で2筋を突破を許した分、こちらはひたすらコビンアタック!
↓
その棒銀が負担となり、先手有利に。
↓
この筋で攻めれば勝てるなあと余裕の気分に浸ったせいで、こちらに疑問手が出てしまった( ˙-˙ )
ただ相手が受ける展開で、思ったより時間を消費してくれました。こちら残り18分、相手10分。
↓
後手反撃!
ただ駒損状態からの攻めなので、と冷静に自玉の安全度を確認出来たのが良かった!
持ち時間はこちらが7.8分、相手が5分ほど。
↓
最終盤、15手詰めくらいでした。
ただハッキリと見えてませんでした。
受けても勝ちだけど、決めたいと思って時間を投入。
見えなかったけれど、早詰めのルートへ進みました。
勝ちました。
これで個人2勝!
午前の対局は相変わらず勝率が良いなー、と。
感想戦では
・こちらの疑問手を白状する
・コビン攻めは嫌だねえ
と、まったりと話して終えました。
チームも2勝1敗で勝ちまして、本戦出場を残しました。
それにしてもアマ大会では居飛車振り飛車の対抗形が多いなと感じます。(味方の2人も振り飛車党)
それを計算して、羽生−久保戦を並べたのが結果に繋がった、と思っています。
やはり棋譜並べは自分に合ってるなー。
さて、本戦出場へ勝つのみ!
(1局目の支部、当たらないように・・・)
次回に続く
2018.2 支部対抗戦報告(1)
藤井五段もかつては出たのかな?
愛知県の支部からエントリーし(全23、24チーム)、その優勝チームが全国大会に出場出来るというやつです。
3対3で行われ、持ち時間は25分切れ負け。
リーグは4チーム×6ブロックの各ブロック2チームが本戦トーナメントに出場できます?
私は2番手(真ん中)でエントリーしました^_^
昨年はスーパーキッズ達の前に予選敗退したので今年はそれ以上の成績で!
なんて思いながら、同じ支部、Kさんが詰将棋を見せてきて3分で解いて( ̄Д ̄)ノ
なるほど、難しい...
実戦詰将棋しか解いていなかったのもあり、詰将棋っぽい詰将棋(意味わからない)が見えませんでした。確か7手くらいだったなあ。笑
気を取り直して、朝起きて並べていた王将戦第1局、久保−豊島戦、戦型は相振り飛車を並べていたら、、、
またまた同じ支部(以下T支部とします)の少年が、何か言いたげな感じだったので、分かる?と聞いたら知ってると答えたので、始まるまで一緒に棋譜並べしてました。
と、個人戦に比べて気持ちに余裕を持てるのが団体戦の良さだなとしみじみ思いました。
さあ初戦、K支部です。
私はOさんと対局することになりました。
振り駒の結果、私が先手です。(偶数先手なので、味方の2人は後手・・・)
支部対抗戦予選第1局
▲salウォーズ三段(支部では初段)
△Oさん (体感的に格上だった)
戦型:角交換振り飛車
角道オープン向かい飛車の出だしだったので、少し苦手意識のある序盤でした。
こちらは矢倉から金銀4枚くっつけて穴熊を目指しました。攻めを誘いつつ...。
↓
仕掛けてきた!!
↓
無理攻めに見えるな、受け切ろう。
↓
読み筋ですよ、からのやってしまったノータイム指し▲2四歩。飛車先の突き捨てた一歩で、後手の攻めが繋がってしまいました( ˙-˙ )
↓
まだ駒得だし、大駒取られるけど大丈夫だろう。
↓
局面は先手不利に。時間は10分と8分くらいで若干リードです。
↓
切り札の▲7四歩!コビン攻めに出ます。
↓
右辺は制圧されましたが、どうにかして飛車を捌こうと暴れる方針。Oさんの指し方的に抑え込む雰囲気。そこが争点に。
↓
持ち時間がお互いなくなり、でも時間ではこちらが少しリード。中段で可動範囲の狭い敵飛車をしつこく攻め、気づいたらこちらの飛車が捌けた!!
↓
まだこちらが悪いかもと思いながら、敵玉向けて罠を仕掛ける。最後はOさん、時間がなくなり投了。
初戦を勝利で収めました。
感想戦は簡単に
・Oさん、中盤からやはり抑え込む方針だった。
・最後の方は局面も悪いと思っていた。
と話してくれました。
私は最後の方は筋良くというより、迷いそうな手は何かと考えていたので、形勢判断があまり出来ていなかったなと振り返りました。
またノータイムで指すのは良くない( ˙-˙ )
チームとしては1勝2敗で負けです。
相手の大将、かなり強いという噂を後からT君に教えてもらいました。
まあでも気持ちを切り替えて、第2戦へ!
励ましあって次へ向かいます。
続く
1冊で全てわかる 角交換四間飛車 感想
1冊で全てわかる角交換四間飛車
その狙いと対策
著者:大石 直嗣
https://book.mynavi.jp/shogi/products/detail/id=77437
この本、(3ヶ月前に)買いました。
色々な角交換四間飛車、又は対策本がある中でどれにしようか迷いましたが、′現代の指し方′という目次に興味をそそられました。
以下が目次となります。
第1章 矢倉編
1.△2二銀型
2.△2二銀型(居飛車側の対策)
3.△3二銀型
4.△3二銀型(居飛車側の対策)
第2章 銀冠編
1.△2二飛型
2.△2二飛型(居飛車側の対策)
第3章 穴熊編
1.9筋の心理戦
2.相穴熊
3.▲9五歩型(矢倉編)
4.▲9五歩の位(銀冠編)
第4章 実践編
となっています。
私は矢倉も銀冠も両方使いますので、得した気分です。
◆構成に関して
・各章ごとに、おさらいとポイントがあるところ。言語化されているので、そこの部分を読むだけでも、効果あり。
・角交換四間飛車が後手番であるということ。(居飛車側は全て先手)
→特に不満なし。ただアマチュアでは角交換党が多数いて、先手番でも指してくる。
・どちらかというと振り飛車目線の解説が(ページ数として)多い。
一部棋書の内容を!!
第1章 矢倉編、居飛車側の対策について。
ポイントは右銀を逆側へ持っていくこと!
そのために居飛車(先手)は、
・飛車先は▲2六歩で保留すること
・▲7五歩と早い段階で位を取ること
→相手が美濃囲いを完成させた段階での手順が示されていました。(実践で使う前に、位に反発してくる形を研究しておかなければ・・・)
・8筋も位を取り、玉頭戦で勝つ!
◎まとめ
最新の対策だったり指し方を取り入れている印象です。(序盤の超基本の考え方は別の棋書補完する必要あり)
位を取りたい方、又は銀冠を組みたい方は特にオススメ本です。
2018.2 A級ラス前 渡辺ー久保戦
◎本日の棋譜並べ
A級最終戦前の振り返りということで、ラス前の棋譜を並べていきます。
まずは渡辺−久保戦。両者の対戦成績は渡辺15勝、久保14勝ですので全くの互角です。
渡辺先生は堅さ&序盤戦略、久保先生は捌き&粘りというイメージですね。
◆対局情報◆
開始日時:2018/02/01 10:00:00
終了日時:2018/02/01 23:55:00
棋戦:順位戦
場所:関西将棋会館
手合割:平手
先手:渡辺 明 棋王
後手:久保利明 王将
戦型:四間飛車
◆序盤◆
△角交換四間飛車~向かい飛車ー銀冠
序盤の駆け引きからお互い手損のない角交換となり、先手は角を打ち直しました。
(この局面後、後手も角を打ちます)
◆中盤◆
△7五歩(下図)
△5八角と打ったあとの構想やいかに
↓
↓
▲同歩△7六歩▲同銀と進み、
△5六飛(下図)
派手な手が出ました!
▲同金に△7六角成と駒損ながら先手玉の裏から攻める考えだと思われます。8七の地点が空いていて駒をぶち込むスペースもあるので。
以下進んで、
△9六桂(下図)
とし、以下▲同香△9七銀▲7九玉△9六馬と進み、馬が生還しました。
この図面で桂馬を取らない手(▲7九玉)が自分の中で第一感でした。そうしたら馬、逃げ場ない!
と思ったけど、(△5五歩と角を取って△5七角の王手金取りがあるので)不成立かと盤面動かして一人納得できました。
◆最終盤◆
▲1一龍と、後手に手番が回りました。
次の一手で先手の渡辺先生の投了となりました。
詰みか必至か、自玉も含めてなど次回の記事に投稿したいと思います。
それにしても久保王将強いなあ。粘る手、捌く手、勝負手、すべてに関心させられます。
(3)の局面 解説
終局図を再掲します。
現局面、王手がかかっている状態です。
・▲同金は△2九龍まで。
・▲3八玉は△3七歩▲同銀△3九龍までの詰みです。
なので▲1八玉と逃げます。
そして▲3九金(下図)
以下▲同銀とすると、
△同龍(下図)とし、必至となります。
(△2八龍と△2九銀の両方が受からないです。▲2八金なら△2九銀▲同金△同龍まで)
という背景があり投了に至ったと思われます。
必至が絡むと難しいですね。(^^)
◆ポイント
自玉に詰みがかからないので、詰めろをかけよう
※記事作成中、三枚目の図面で、▲3九同銀と取らなかったら??
というのを考えました。
省略しますが、少し粘れそう。プロの将棋って難しい・・・