棋譜並べ (3)相振り飛車 急戦系
相振りの定跡を勉強しつつ、巻末の棋譜を並べるどっぷりコースを進んでおります。
第3回の棋譜を紹介したいと思います。
出典は
これからの相振り飛車 西川和宏
巻末棋譜no.1 西川vs佐藤紳戦
戦型はこの通りです。飛車先を交換した後手に対して、先手は向かい飛車に構えました。
☆序盤
角交換から厳しそうな手が入り、後手有利なのかなと思っていましたが・・・
先手は桂を歩で支え、逆に後手の打った角を責める方針です。▲64歩という手は△同歩と取りますが、角の動ける範囲を狭める手筋だと解説に書いてありました。
☆中盤
前の図から大駒交換が行われ、図のようになりました。
歩の頭に桂を跳ねました。図より△同歩だと▲35飛と切って△同銀に、取った香で▲64香がいきなり詰めろになっています。なので桂は取りにくく、実戦も図より△37香不成と進みましたが、▲53桂成でこれも詰めろになりました。
これは自分では考えれない手だったので、棋譜並べで手に染み込ませました。
☆終盤
タダのところに金を捨てた手が見えにくく、▲42同馬だと△66香から詰むかどうかの難しい局面になりそうです(自分なりに検討してみましたが、ちょっと分かりませんでした)。
そこでこの一手を入れます。
この手が攻防手となり、金を取って駒を蓄えて・・・
☆詰み
以下△同玉▲95桂から並べて詰みとなりました。
相振り飛車は先手後手どちらも指すことがあるので、両方の目線で並べることを意識したいです。
▪️まとめ
・下から歩で支えて受けれるということを頭に入れておく。
・歩頭の桂は強し
・角は攻防の位置に据える
次の一手 (3)考察
1日空けてしまいましたが、次の一手の考察をしたいと思います。
前回
http://mountain8.hatenadiary.jp/entry/2017/03/23/000224
この1局は再度出会う可能性があるため、次に向けての指し方を考えたいと思っています。
再掲図
①45歩
実際の対局では私は45歩と指しました。
指してから△43金と引かれてなんでもないという事を思い、後悔しました。実戦は△35金と上がって抑え込む方針でしたが、前回の記事でも飛車を切るような無理筋の手しか指し手が見えない厳しい状況になりました。しかも歩切れ。
この局面では4筋の歩は打たず、と金づくりを狙うことに徹した方が良かったような気がします。
②64歩
私の先生、シュうぇッチマンさんの読み手です。
コメントでいただいたように、穴熊はと金を作ることがとても大事になります。図より△同歩(△同銀は44の地点で2枚替え)▲49飛と手を渡しますが、後手もすぐに厳しい手はありません。後手の44の金を目標にしつつという感じでしょうか。
以下、△43金と玉を固める手は45飛で85の地点を狙うのはいい手じゃないでしょうか。
押さえ込みなら△45歩などでしょうか。逆用された感じですが、やはり金の位置の悪さが少し気になります。▲69飛〜65歩で5段目に飛車を活用する筋にもっていければ、飛車が捌けるのでは・・・
またコメントより、タイミングを見て44角と切り、25金と打って角を狙う筋もあるそうです。
なるほど、これは良さそうで指してみたいです。
☆勝手読み(気にしないでください笑)
図より△同歩▲49飛△45歩▲69飛△35金▲65歩△46金▲64歩△57金▲63歩成△58金▲53と
③66角
局後復習しながら記事を書いている時に、あるかなと思ったと思った手です。
8筋に飛車を戻されたら?と思いましたが、44の地点で2枚替えが出来ますね。なので大丈夫。
武者野先生の、誰も言わなかった居飛車穴熊撃滅戦法では、後手の△53銀を狙うという筋が紹介されていました。確かにこの銀は紐がつけづらいですね(飛車で受けるのは角を切ればいいし、金を下がるのは▲44歩がある)。
次に後手から何もしてこなければ先手は▲75角と上がって良さそうな手が見えるので、△74歩とすると今度は▲49飛と下がって、7筋突破を狙いに指すのはどうでしょうか。
▲75角までは頭で読めましたが、それ以降は見えてきませんでした。しかし②番を並べているうちに飛車を下がって転換するのはどうかと読みが生まれました。
▪️まとめ
・4筋はと金をつくる筋。
・64歩と一本突き捨てが入る。手を渡して隙が 生まれたら攻める
・53の銀を狙う
ところで、今までは次の一手( ) 答え合わせという形式を取りましたが、今回は"考察"という表現を使いました。理由としては今回の次の一手は序盤であり、結論は出ないだろうと思ってのことです。
メンタル面 (1) フットサルから学ぶ
1週間のうち水、木曜は将棋の休息日としてみました。仕事と他の趣味の兼ね合いを考慮してのことですが、色々発見出来たこともあります。
小学生の頃から続けているサッカー、現在はフットサルとして続けています。かれこれ20年弱になります。こちらの世界では試合に出ても余裕を持って戦えるし、格上など気にならないことが多いです。
フットサルではどんな事を考えながらやっているかというと、
相手の動きを良く観察する。
格上相手でも、仕掛けさせて隙を狙う方針は変わりませんでした。
罠をいくつも張っておく。
例えば相手がボールを持った時、サイドの方にドリブルしてもらえるようポジション取りをし、誘導します。そしてサイドにきた相手を、味方と囲ってボールを奪う感じです。
力を抜く場面があること。
全ての時間全力疾走はどんなに体力があっても出来ません笑
このような考え方は、違う分野でも応用出来るなと思っています。将棋だったら、言葉を少し変えるだけで意識出来そうです。
●相手の動きをよく観察する
→相手の指した手の意図を考える
●誘導しつつ罠を張る
→手渡しする指し手を意識する
●力を抜く場面がある
→序盤研究、ゆっくり時間を使う、頭をスッキリさせる(対局中)
挙げたのは一例ですが、将棋以外から将棋に活かす為のアイデアを出せることもあります。自信のある分野(私の場合はフットサル)での成功体験をイメージし、将棋にもシンクロ出来たらなと思っています。
次の一手 (3)
今回は自分の対局から局面を選びました。
というのは、実際の対局中悩んだ局面だったからです。持ち時間のことも考えて決断しましたが、この時間帯は頭の働きが悪かったこともあり、再度検討したくなりました。
第1図を掲載します。序盤の仕掛けの局面です。
第1図
45歩から仕掛けて歩交換が行われました。
本で読んでた限りでは成立する感じでしたので、攻めを考えました。
私の中では、▲45歩や▲66角が浮かびました。
▲45歩は筋ですが、今回は後手の角が24にいるため効果がイマイチなんじゃないかと今更思いました。細かいことは次回検討したいと思います。
▲66角は後手の53角を狙う方針で考えました。またどちらかというと△74歩などと突いてもらえたらラッキーかなという、パスの深みもある手だと思っていました。
次に第2図を掲載します。
第2図
こちらは先ほどの局面から十数手進んだところです。千日手がちらつきましたが打開されました(千日手としては75角〜66角〜75角のような手順です)。
私の中の候補手は、▲66角、▲46飛の二択で考えていました。
ちなみに持ち時間30分で3〜4分ほど使って指しました。
千日手模様が本当に千日手か、飛車を切って猛攻するのは無理攻めではないのだろうか、そんな事を考えながら指してた記憶があります。
こちらも次回検討します。
この局面で悪かったら、仕掛けの前で工夫しなければと色々考えるところですが、自分の指す将棋を復習するのは今まであまり重視していなかったので、ある意味挑戦かなと思っています。
もしこんな手ありますよ、というのがありましたら是非コメントいただけると嬉しいです^_^
よろしくお願いします。
2017.3月第4週
ブログを始めて2週は詰将棋を意識してやってきました。得意ではないけれどやって効果が上がるのは実感しました。
今週は、先週の大会の振り返りとメンタル論、そして相振り飛車についての勉強を取り入れていこうと思います。
先週の大会では2ヶ月間取り組んだ対振り持久戦の結果が出ました。特に石田流に対しては対策通りに進んだということもありました。
ただ周りのテーブルを見ていて対振り戦が多く、これから彼らと対戦することもある中で相振り飛車も必要になってくるのではと感じております。
まあでもきっかけはネット将棋で勝率が良いからだったのですが笑
ちなみに次回は4/2に東海団体リーグに参加予定です。そこは目標のレーティング向上とは別ですが、棋力向上にはもってこいの機会だと思っているのでモチベーションを保ち、頑張ろと思います。
☆やること
•復習
•相振り本
•メンタルについて
◎復習
•先週の大会の復習
4/10
◎定跡書
•石田流を指しこなす本(相振り飛車編)
•相振り飛車を指しこなす本1〜3
•相振り戦の絶対手筋105
2/10
◎棋譜並べ
•永瀬流負けない将棋
•将棋年鑑など
2/10
◎詰将棋
•脳トレ7.9手
1/10
◎メンタル論
•ブログ読み直し、考察
1/10
対局2017/3/20
久しぶりの大会に参加してきました。
持ち時間は30分切れたら30秒、1日4局を指します。
結果は2勝2敗、第4局を反則で負けてしまうハプニングはありましたがなんとか一日終えることが出来ました。
まず良かったこと、それは目標としていた将棋倶楽部24において初段以上のレベルにいる方達との対戦が続きました。
思っていたより戦えたことは収穫でした。
ただ大きな課題が見つかりました。それは、
体力不足
です。
対局は午前2局午後2局ですが、午前に2連勝し午後に2連敗という結果でした。
3局目は次の一手は見えていたのでその先を考えていたのですが、何故か気づいたら違う手を指していました。aという手を指し、相手がbと受けてcを指すという予定がaを指さずにcを指してしまいました。結果駒損で負けとなりました。
4局目は先ほども述べたとおり、4段目の歩を成ってしまい反則負けとなってしまいました。
これらはうっかりというより、集中の問題です。これらで良い棋譜を台無しにしてしまうのは本当にもったいないので、早急に対策を考えなければなりません。
またメンタルの問題もあるかもということで、シュうぇッチマンさんのブログを読み直してみます。
新しいブログでの記事も楽しみにしております。
棋譜並べ (2) 四間飛車穴熊対地下鉄飛車
第2回目、棋譜並べを紹介します。
いい棋譜を見つけ、それを手に馴染ませた後さらに自分なりのコメントを付けることで、より記憶に定着しているのを実感します。
出典は
鈴木vs小林宏戦です。
地下鉄飛車は飛車を周り端に一点集中。最初に44角〜33桂で正体を現します。類型にトーチカ(ミレニアム囲い)というのもありますが、そちらもいつか対策を立てたいなと思っています。
☆序盤
シュうぇッチマンさんのおっしゃるとおり左銀を守りに使います。このポジションは先手からの▲35歩で角道を止めれる大きな役割を果たせます。
☆中盤
角を切り、取った銀で攻めの根元を取りきる構想です。飛車を逃げるのですがこのまま桂香を剥がし、狙いの端攻めを封じました。
☆終盤
飛車の動きを牽制した角打ちに対して、角を狙う手です。角を取れば33角で寄せの形が見えますが、端の駒をボロボロ取られそうで 初見では考えないだろうと、一つ勉強になりました。
☆終局図
図より △同飛▲62金△同玉▲42角成で寄っているようです。手筋が見られました。
◎まとめ
•1筋に飛車を回るタイミングで銀を立つ
•攻め駒を責める
•得した駒で相手玉を包囲する